沈金教室実施しています

山中塗について

山中塗の歴史

山中天然記念物大杉
山中天然記念物大杉

山中塗(やまなかぬり)とは、石川県加賀市の山中温泉地区(旧:江沼郡山中町)で生産される漆器です。
山中漆器のはじまりは、安土桃山時代の天正年間(1573~1592)。諸国山林伐採の許可書を持つ木地師(きじし)が越前(福井県東北部)の山間部より石川県山中温泉の上流20Kmにある真砂地区に移住し、「轆轤挽き物(ろくろひきもの)」の技術が伝わったのが起源といわれています。

その後、真砂から山中へ移って温泉客を相手に木地挽きを生業とした木地師たちにより、山中漆器発展の基礎が築かれました。当初は白木地の挽物で、湯治客を対象とした土産物が主でしたが、江戸時代前期の慶安年間(1648~52)から文化年間(1804~18)にかけて全国から名工を招聘。技術導入により、現在に承け継がれている千筋挽(せんすじびき)、そして朱溜塗(しゅだめぬり)、独楽塗(こまぬり)、色塗漆器などさまざまな技法が開発されました。

また昭和33年頃には木製漆器を基盤とし、食器類を中心に発展してきた山中漆器にもプラスチックがとり入れられました。伝統的な木製漆器に加え、低廉価格で多様なデザイン・機能性を持ったプラスチック漆器の生産により市場はより一層拡大し、国内外のさまざまな需要に応えてきました。そして多様化・個性化するライフスタイルに対応した食器やインテリア用品などの新製品開発に力を注ぎ、ギフト、ブライダルをはじめとする新分野へ進出したというわけです。

地場産業としては、全国トップの生産額を誇る一大産地へと飛躍的な発展を遂げています。従って山中塗は「伝統を重んじこれを土台とする職人」と“大量生産を主とする職工”とが二分している“地場産業”になっています。

山中塗の特徴

山中漆器ろくろの里
山中漆器ろくろの里

ロクロ挽きが特徴です。といわれてもなんのこと?ですね。
つまり、丸いもの(汁椀、丼、茶托、皿、丸盆、菓子鉢、菓子器、棗など)欅や栓の木の木目や、飾り彫りを生かした「拭き漆」の技法も開発され、今も受け継がれています。
拭き漆とは布に漆をしみこませ、木地を何度も拭いて、漆をすり込んでいく方法で、スリ漆ともいいます。

特に江戸期に導入された「塗り」や「蒔絵」の技術により茶道具を中心とした塗り物の産地としても有名です。茶道具の棗のシェア率は、全国90%ともいわれています。そして、輪島塗のような真塗りのもの、根来のものもあり、輪島など他産地への木地提供も行っています。
木地師としては初めて人間国宝に認定された川北良造など多数の木地師が活躍されています。

取扱の注意

・長時間水につけたままにしないで下さい
・食器乾燥機や食器洗い機はお使いいただけません
・電子レンジのご使用はご遠慮ください
・タワシ・磨き粉等でのお手入れはできません
使用後は、ぬるま湯で洗って柔らかい布で水気をぬぐい、乾いた布で拭いておきますと長持ちいたします。

山中塗の作品はこちらです