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輪島塗について

輪島塗の歴史

「輪島」という文字が歴史に登場するのは、室町時代(1393~1572)の中頃のことですが、それ以前の古墳時代に大陸の人々が能登を「倭島(わのしま)」と呼んだ言葉がその語源と言われています。

歴史は室町時代中期(1400)頃に紀州の根来寺(ねごろじ)の寺僧が輪島重蓮寺(じゅうれんじ)に来て、同寺の家具類を製造し漆工技術を伝来したという説と、福蔵(ふくぞう)という土地の人が根来に行き技術を伝習して返ってきたという説があります。

現在でも残されている最古の輪島塗としては、輪島市内の河井町(かわいまち)にある重蔵宮(じゅうぞうのみや)の重蔵権現本殿の朱塗扉(しゅぬりとびら)があります。

これは、室町時代の大永4年(1524)に作られたものと言われていますので、既に当時の輪島には建造物を塗るだけの漆工技術があったことは明らかです。

英語で陶磁器が「チャイナ」と呼ばれるのに対して、漆器は「ジャパン」と呼ばれているように、漆器は海外にもよく知られた日本の伝統工芸のひとつでもあります。
特徴としては、他産地には類を見ない丁寧な下地作りによって生まれ、その優美さは塗面の美しさとそこに施された加飾によって創り上げられています。

輪島塗の行程

輪島塗は全て分業制という制度で一つの商品を仕上げます。
木地は木地師、塗りは下地塗り師、中塗師、研ぎ師、上塗り師、絵付けは沈金師、蒔絵師、そして呂色師と言った様にその工程は124過程あります。
多くの職人の手に渡って仕上がる商品には命が宿り、輪島の人々の「良い漆器をつくりたい」との心でもあります。

加飾には沈金と蒔絵があり、蒔絵は筆を用いて漆で絵を描き、金箔や金粉・銀粉または螺鈿(らでん)などを蒔きつけて塗面に装飾を重ねていく技法です。

それに対して沈金は、塗面に鋭利なノミで文様を彫り、そこに薄く漆を塗って金箔や金粉を押し入れ、文様を浮かび上がらせる加飾技法です。
なかでも、沈金は絵を描くのとは違い、椀や棗(なつめ)など湾曲部を持つものに対して沈金を施すということは高い技術を必要とし、職人の積み上げてきた経験と精神力が作品に反映される技法であります。

輪島塗の原料

下地塗りは、布着せをすること、輪島地の粉を混ぜた生漆を使用すること。
上塗りは精製漆を用い、加飾は沈金または蒔絵によること。
木地は挽きものは、ろくろ台およびかんなで形成すること。
板物、曲げ物はこくそ漆を用いることとあり、さらに漆は天然漆、木地はヒバ、ケヤキ、カツラ、もしくはホオノキ、またはこれらと同等の材質を有する材料とすること。
そして、製造される地域が「石川県輪島市」となっています。

漆は漆の木に傷をつけ樹液を採取しますが、一本の成木から一年間にとれる量は200cc約牛乳ビン一本分で、その量はお椀が10個塗れる程度と言われています。

しかし、その漆の木は輪島市内には約2000本しかないといわれています。
そして、その樹液を採取する掻き職人は2人、植栽人は1人、いずれも副業です。そこで輪島市では今その漆の木の植林や掻き職人の育成に力を注いでいます。

取扱の注意

・長時間水につけたままにしないでください
・食器乾燥機や食器洗浄機はご使用になれません
・電子レンジ・タワシ・磨き粉等のご使用もご遠慮ください
・ご使用後は中性洗剤を使いやわらかいスポンジで洗ってください

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