創業・嘉永年間の漆器と陶器の専門店/石川の伝統工芸をお届けします

お気軽にお問い合わせ下さい tel.0767-52-4141

沈金体験実施しています

COLUMN & SELECT

九谷焼コラム

春を待ち望む花木~椿文様の九谷焼~

 

冬から春の彩りとして親しまれている花、ツバキ。漢字では木へんに春と書いて「椿」。まさに字のごとく、春を待ち望む花ですね。椿の名前の由来は葉の特徴から名付けられたという説があります。常緑樹で丈夫なことから強葉木、艶があることから艶葉木・光沢木、厚みがあることから厚葉木などがなまったとされています。また、光沢を表す古語「つば」に由来し、つばの木が「つばき」となったとも伝えられています。椿は日本で生まれ育ち、世界中に広がりました。ここではその椿の世界をご紹介します。

 

◇椿の歴史

 

椿の歴史は、室町期の茶の湯と並び発展したとされています。万葉集の和歌の中にも椿は読まれ、室町時代には園芸に着手され江戸時代には園芸がブームにもなりました。様々な園芸品を集めた「百椿図」なども描かれ18世紀半ばにはついに椿が欧州に渡ったとされています。

 

 

九谷焼 色絵飯碗四季の花(椿)3300円(税込)▷この飯碗をもっと詳しく見

 

 

◇花の色と形

 

野山によく見かけるのは赤や白といった椿が一般的ですが、椿の花の色は白、桃色、濃淡、紅色の濃淡、黒紅色、紫まで様々です。ただし、青色は存在しませんが20世紀半ばには中国で原種「金花茶」が発見されました。最近ではベトナムでも黄花種が見つかっています。

 

 

 

花の形は一重咲き、筒咲き、抱え咲き、猪口咲き二段咲きの他に多々あり、種類としては実に120種を超える数があります。開花の時期は12月から4月ころで、年間を通して長く親しまれる花です。そのせいもあってか、着物や帯の絵柄にも椿の花が良く用いられている他、石川の伝統工芸品である九谷焼の作品の中にも椿の花を題材に描かれた作品が数多くあります。

 

◇九谷焼の椿

 

九谷焼【山田義明】作椿抹茶茶碗41,800円(税込)▷こ抹茶茶盌をもっと詳しく見る

 

 

九谷焼作家、山田義明先生の抹茶茶碗です。椿の花をのびやかなタッチと鮮やかな彩色で描かれています。山田先生は工房近くの野山へ出かけ、そこに咲く花や木の実をスケッチされているそうです。美しい自然を色絵磁器の技法と自らの表現力で鮮やかに描かれています。落ち着いた椿の赤と渋みを持った葉のコントラストが侘び寂を醸し出している作品となっています。

 

 

 

九谷焼 組飯碗椿に鳥8,250円(税込)▷この組飯碗をもっと詳しく見る

 

こちらは、椿と小鳥を大胆に描いた夫婦茶碗です。椿はの春の到来を告げる聖なる木として好まれ、文様化されてきました。九谷焼の図柄としても多く用いられています。大切な方と過ごす毎日の食事でお使い頂ける夫婦茶碗です。結婚記念日やお誕生日のお祝い等としてお薦めの九谷焼の一品です。

 

 

 

九谷焼【美山富】作椿4号香炉165,000円(税込)▷この香炉をもっと詳しく見る

 

九谷焼作家 美山富先生による香炉です。表情豊かな趣きある作風が特徴的で、椿の花の部分の質感はやわらかで立体的で、大変手の込んだ手仕事です。美山富先生は、日本芸術院会員浅蔵五十吉先生の門下として師事されただけに、作品にはその教えが脈々と受け継がれていると思います。九谷焼らしい緑に一輪浮かぶ椿は存在感あふれる作品となっています。

 

 

九谷焼【山田義明作】椿一輪生(木箱入り)38,500円(税込)▷この花瓶をもっと詳しく見る

 

 

こちらの作品も、山田義明先生の作品です。このように、作者が違えば、椿の花もそれぞれ個性あふれる作品ばかりです。お抹茶茶碗に描かれた大輪の椿は亭主からの最高のもてなしになります。また、一輪挿しに描かれた椿はお花を入れなくても絵になる作品ですね。このように作者は変われど、椿を愛でる心は十人十色です。

 

◇椿の名所

 

 

最後に、日本各地には椿の名所とされている地域がたくさんありますが、ここ石川県のお隣富山県にも老谷の大つばきが有名で、幹回りが3.78m、樹齢500年のヤブ椿が見どころです。また、石川県は椿の園芸品種がたくさん生まれた地域です。日本三名園の一つに数えられる金沢市の兼六園や、野々市市に在る野々市中央公園 「ののいち椿館」・「椿山」も見どころが沢山で多くの椿に出会える場所です。ぜひお越しくださいね。

 

<< コラム一覧へ戻る
Copyright Ⓒ 漆陶舗 あらき. All rights reserved.
ページトップへもどる