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九谷焼コラム

香炉の使い方・お手入れ方法

香炉は以前は飾るものでしたが、今は使うものとして扱われることが多くなりました。
デザインもおしゃれなものも多く、お香というものが身近になったからだと思います。

今回は特に高級とされる九谷焼の香炉を使うための方法、お手入れ、購入するときのコツなどもお答えしていきたいと思います。

 

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香りを楽しむ方法として一般的には、香水(フレグランス)やアロマ、またお香といったものがありますね。その種類は多種多様で、またその使い方にもアロマオイルやキャンドル、お香やにおい袋といったものがあるので、香りを楽しみたいけど何をどう使ったらいいのか分からないというお声も多いです。そこで今回は、お部屋で気軽に香りを楽しむ方法使としてお香と香炉の使い方についてのご紹介したいと思います。

 

 

◇香りの歴史

 

 

香料が、歴史に登場するのは紀元前3000年頃のメソポタミアです。古代エジプト人たちは、防腐・防臭効果のある香料はミイラ作りだけでなく、香を焚きこみ部屋を芳香で満たしたり、香油を体に塗ったりして楽しんでいました。同時に食物の風味付けに香料が利用されるのもこの時代です。

 

日本には6世紀の飛鳥時代に仏教伝来と共に伝えられたとされ、奈良時代に唐の鑑真和上が沈香や白檀など数種類の香薬を調合して作る薫物を伝えています。当初はお供香として仏前に用いられていましたが、平安時代には宮廷を中心に空薫物(そらだきもの)としてお香を楽しむようになりました。

 

 

◇趣味のお香

 

 

私たちの生活の中に自然と溶け込んだお香ですが、お香と言えばお線香や和風の香りというイメージがとても大きいです。しかし、最近では香りの代名詞であるアロマ係のラベンダーやローズといった花の香りは勿論、コーヒーや紅茶、チョコレートや蜂蜜といった、まるで美味しそうな食べ物などの香りも豊富で、お香でその香りを身近に楽しめるようになってきました。

 

形も様々でスティック状のもの、コーンタイプ(三角形)やコイルタイプ(螺旋状にぐるぐると巻いたもの)等があります。香りもお花の香りや香水(フレグランス)、グリーン系、などの様々な香りがあります。このようにして、私たちの生活の中に自然と取り入れられるようになった趣味のお香を気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

◇お香の効果

 

 

お香の香りは大脳を刺激し、脳波に影響を与えるとされています。中でも、沈香・白檀・乳香・ラベンダーの香りはリラクゼーションの効果があるとされています。また、森林の香りからは鎮静作用や活性化する効果があるとされています。

 

忙しい毎日の中、気分転換やリラクゼーションを求めたい時、気分をリフレッシュしたい時などお香を焚いてみてはいかがでしょう。また、お部屋の匂いが気になる方や、お客様がいらっしゃる時のおもてなしとしてもお香は効果を発揮してくれます。

 

◇香炉の選び方

 

 

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香炉の値段はさまざまです。有名な作家さんの作品であれば、数十万円以上するものまであります。かと思えば手軽に買えるような数千円のものもあります。また、香炉のサイズも重要なポイントになります。置き場所を考えて、高さのある香炉か小さな香炉かを考慮した上で選ぶことが重要です。色やデザイン、お部屋の雰囲気を考えて、自分の気に入った香炉を選びましょう。

 

 

◇お香の炊き方

 

 

 

それでは、実際にお香を焚いてみましょう。まず、お香と香炉を選んだら、もう一つ香炉灰が必要です。香炉灰は仏壇仏具店やホームセンター、最近では100円ショップやネットでもお買い求めいただけます。香炉灰は香炉の7-8分目まで入れ、軽く押さえます。この時、香炉灰は乾いたものをご利用ください。湿気が多い灰ではお香が消える場合があります。また、深さのある香炉の場合は、灰を多く入れ高さを出してください。深い所ではお香が消えてしまうことがあります。

 

香炉灰をセットしたらその上におを乗せ、お香に火をつけます。お香の先端が赤くなり燃焼しているのを確かめたら、火を消し、香りをくゆらせ楽しみます。お香がスティック状の長い物であれば、半分にしてお使い下さい。スティック状のお香は灰に立てても使えますが横に寝かしても使えます。コーンや渦巻のお香は灰の上にそっとのせて焚きます。

 

 

◇お香を焚く時の注意点

 

 

九谷焼【三ツ井為吉作】騎士香炉 143,000円(税込)▷この香炉をもっと詳しく見る

 

 

香炉の蓋には空気穴がありますが、香炉の多くは飾ることを目的として作られているものが多いです。そのため、空気穴が小さすぎて不完全燃焼を起こし、上手くお香が焚けない場合があります。お香を炊くときは、香炉灰を7分目~8分目まで入れて、蓋を取った状態でお使い下さい。その方が、香炉の蓋も汚れず後片付けも簡単に済みます。

 

お香は香りを楽しむものです。お香が燃え尽きても香炉の蓋をして、しばらくはお部屋の香りを楽しみましょう。また、お香は火を使っていますので、火が完全に消えているのかを確認し、火の元にはご注意ください。

 

 

 

◇香炉のお手入れ方法

 

 

 

灰の中にお香が燃え切らずに残るようになったら、灰の交換時期です。ご使用になる頻度にもよりますが、一年に1度くらいは交換すると良いですね。基本的に灰を交換するだけで問題ありませんが、お香の煙で汚れていたり、灰がこびりついていたりする場合は香炉を水で洗いましょう。水洗いするだけで灰は綺麗に落とせるので、特に洗剤を使用する必要はありません。灰のこびりつきだけであれば、軽く水拭きするだけで大丈夫です。洗った後は、必ずタオルやキッチンペーパーで水分をしっかり拭き取り、よく乾かして下さい。香炉の蓋に黒い汚れが付着したときは、熱めのお湯にしばらくつけ置きをし、後は布などで磨けば落とせます。

 

◇香炉を飾る場所

 

 

九谷焼 3.5号香炉(台付)白粒22,000円(税込)▷この香炉をもっと詳しく見る

 

 

香炉と言えば床飾りとして、床の間に掛け軸を掛け、その前には卓台に香炉を飾るのがお決まりの様でした。しかし、最近では香炉を飾るのではなくて、使う物としてお買い求めになる方が多いです。道具も眺めるだけではなく使わなくては意味がありませんよね。

 

香りは下から上へと上がりますので、高い場所より低い場所に置くのがベストです。使う場所もリビングや玄関に香りを楽しむ道具として取り入れられる方が多いです。そのため、伝統的な柄や、最近ではモダンなデザインなど、香炉のデザインも様々あります。お部屋のインテリアにもなりますので、気に入ったお色やデザインをお選びいただければと思います。

 

 

◇香炉の置き方

 

 

 

 

 

香炉の使い方(置き方)で気を付けたいのが、香炉の向きです。文様や図柄のある香炉はそこが正面となります。ただ、三本足の香炉は一本足を手前にして置きます。また、香炉は陶器や銅器でできているため、置き場所によっては傷がつきやすいものです。香炉を引きずらないよう気を付けましょう。小さな敷板などを使うことをおススメします。

 

 

◇香炉(こうろ)と香合(こうごう)の違い

 

九谷焼香合

 

香炉(こうろ)とは

 

香炉(こうろ)と香合(こうご)とよく似た名前ですね。どちらもお香に関する道具に間違いはないのですが、使う目的は少々異なります。香炉は先に述べてきた通り、お香を焚くための道具ですので、香炉の蓋には空気穴が必ずあります。香合は、香木(こうぼく)や練香(ねりこう)を入れる蓋付きの器物(きぶつ)のことです。なので香合の蓋には空気穴はありません。

香合(こうごう)とは

香合は、お茶事において茶室にお香を焚くのですが、そのお香を入れる道具として使われるものです。香合は手に収まる小さなものが多く、形や絵柄が多彩です。中でも動物の形や季節感のある茄子やホオズキといったリアルなものもあります。最近では香合もインテリアの一つとして飾る方もいらっしゃいます。

 

 

◇おすすめの九谷焼の香炉

 

 

 

 

私たちの生活の中に、自然と取り入れられるようになった趣味のお香を、日常の生活の中で取り入れる際に無くてはならないのが香炉です。ここでは石川県の伝統工芸品である九谷焼の香炉をご紹介させていただきます。九谷焼の歴史は古く、江戸末期頃とされています。加賀百万石の地に息づいた九谷焼の代表的な作風の数々をご紹介させていただきます。

 

 

九谷焼【美山富】作椿4号香炉 165,000円(税込)▷この香炉をもっと詳しく見る

 

 

こちらの作品は、九谷焼作家美山富さんの作品です。美山さんは、日本芸術院会員浅蔵五十吉先生の門下として師事されただけに、作品にはその教えが脈々と受け継がれていると思います。九谷焼の代表的な色絵に一輪浮かぶ椿は存在感あふれる作品となっています。

 

 

九谷焼 庄三 香炉 16,500円(税込)▷この香炉をもっと詳しく見る

 

九谷焼の代表的な画風はいくつかありますが、古九谷・吉田屋・赤絵・金欄手のすべての手法を間取り方式で取り入れ、これらを細密に描きこんだ彩色金襴手が庄三です。和洋折衷ではありますが、明治の雰囲気が懐かしさも感じさせます。

 

こちらの作風には金も使われていたり、様々な絵具で描かれているので、豪華なものや、色鮮やかさ、細かな文様などを楽しみたい方におすすめです。まさに、九谷焼のいい所を盛りこんだ贅沢な作品です。どちらかと言えば和風のイメージですが、骨董品を飾る感覚で洋風のお家やお部屋にもモダンさがあり、面白いと思います。

 

 

九谷焼【山岸政明】作干支の図香炉88,000円(税込)▷この香炉をもっと詳しく見る

 

こちらは、九谷焼作家山岸政明さんの作品です。作風は、永楽和全による京焼金襴手手法で全面を赤で下塗りし、その上に金のみで模様を描き、絢爛豪華な作風とともに、京焼風な洗練された美しさをみせています。花鳥獣虫を、一筆書するのが特徴とされて金襴風とも呼ばれています。

 

赤に金のみという作風ですので、インパクトがあります。京焼の作風を引き継いでいる為、典型的な九谷焼のイメージはないのですが、こちらも九谷焼の代表的な作風です。お祝い品や、焼き物に興味のある方、希少な作品をお求めになられている方におすすめの作風となります。

 

 

九谷焼【中村陶志人作】4.5号香炉 藤に鳥33000円(税込)▷この香炉をもっと詳しく見る

 

 

作家:中村陶志人さんの作品です。藤の花が描かれた作品ですので、季節では晩春、初夏の季節が強調される作品となります。

 

 

 

 

 

 

 

最近では香炉の場所を選ばず、さりげなくお香を焚きたいと言うお客様は、一回り小さな香炉を選ばれる方が多いです。こちらの4点は高さが約9~10㎝ほどの手の中にすっぽりと納まる程の小さな香炉です。リビングや玄関の下駄箱の上など、さり気なくお使い頂ける香炉です。肩を張らずに気軽にお香を楽しんでみてはいかがでしょうか。九谷焼の香炉はこちらからもご覧いただけます。

 

 

 

 

 

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